SCRAP ふたご島からの脱出 /SCRAP 脱出ゲームブックvol.2ということで、謎解きをしながら物語を進めていくタイプの本。謎解きは正直拍子抜けするくらい簡単なのばっかり。ただ、やっぱり(?)ラストの問題だけ難易度が突然爆上がり。まあよくこんなの考えるなあ、と感心してしまうー。v... 2024.12.09 SCRAP
小野寺史宜 ひと /小野寺史宜 終始色んな意味で泣きそうになりながら読了。17歳で父を、20歳で母を亡くし、大学を退学した聖輔。一円単位で生活を切り詰める中、1つのコロッケを譲った所から光が見えてくる。聖輔がお人好し過ぎて心配になったし、騙したりたかったりバカにしてくる奴... 2024.12.08 小野寺史宜
アンソロジー NOVA 2023年夏号 /アンソロジー 女性作家のみによるSFアンソロジー。普段SFを読まないけれど芦沢央斜線堂有紀新川帆立に惹かれて。ヒュブリスの船が予想以上に凄かった。個人的MVPは新川帆立さんのリーガルSF。でもこれはSFなのかな?普通に日本の法律が許せばありそうなお話。多... 2024.12.07 アンソロジー
窪美澄 夜に星を放つ /窪 美澄 心に穴ぼこを抱えながらもなお生き続ける5人の物語。線香花火、海、蛍(のような何か)、また海と線香花火、そして海。全篇が夏のお話ではないけれど、何故か夏の匂いがする一冊だった。直木賞ってもっとドラマチックな展開が好みかと思っていたけれど、出版... 2024.12.06 窪美澄
宮島未奈 成瀬は天下を取りにいく /宮島未奈 成瀬、最初はただただ強いヒーローみたいな女の子なのかな、と思いつつ読み進める。ページが進むにつれ色んな成瀬が見えてくる。意外と涙もろかったり、我が道を行き過ぎて友だちの気持ちが読めなかったり、それで落ち込んだり、落ち込んでる自分に気が付かな... 2024.12.06 宮島未奈
伴名練 なめらかな世界と、その敵 /伴名 練 初読み作家さん。初手の表題作の世界観に若干着いていけなくなりそうになったが、読み進めていくうちに段々慣れてきてラストの友情の篤さにホロッとさせられた。6篇の中であえて選ぶなら「美亜羽へ贈る拳銃」がめちゃ惹きつけられて、最後よく分からん話の放... 2024.12.05 伴名練
SCRAP 人狼村からの脱出 /SCRAP 体験型謎解きイベント「リアル脱出ゲーム」初の書籍版。ど田舎暮らしで到底現場に行けない私には嬉しい本。謎解きはそれほど難しくなく、初心者向け。どうしても解けない時用に、公式サイトにヒントがあったが無くても進められると思う。しかしラスト問題だけ... 2024.12.05 SCRAP
寺地はるな 白ゆき紅ばら /寺地 はるな 行き場のない母子を保護する「のばらのいえ」に住む、2人の少女。2人には、他の子とは違って「いつかそこを出て行く」という選択肢がない。他の子どもの面倒をみたり家事をさせられる祐希。お前には何もできない、と言い切られスポイルされ無気力になってい... 2024.12.04 寺地はるな
村山由佳 命とられるわけじゃない /村山 由佳 逝ってしまったもみじが「着替えて」戻ってきたかのようなお絹との出逢い。スピリチュアルなことは信じないけれど、人間なんかには預かり知ることのない運命や奇跡って絶対ある。謙虚な姿勢で生きなはれ、と猫に背筋をてちてち、と叩かれている気分になった。... 2024.12.04 村山由佳
アンソロジー 東大に名探偵はいない /アンソロジー 新川帆立さんが「下品な企画が来たので思い切り下品な作品を書いたぜ!」とどこかで宣っていたので手に取った、東大卒生と東大生によるアンソロジー。編集さんがどういう風に依頼したのかは知らないが、「東大」というテーマが一番生きているのは結城真一郎さ... 2024.12.03 アンソロジー