斜線堂有紀 星が人を愛すことなかれ /斜線堂有紀 斜線堂さんの恋愛小説は恋愛小説じゃないので取り扱い注意。(何言ってるか分からないと思うけど読んだら分かる。多分。)単品でも大丈夫だけど、「愛じゃないならこれは何」を読んでからの方がより深い地獄に行けます。『ミニカーを捨てよ、春を呪え』容姿コ... 2024.10.15 斜線堂有紀
小川洋子 掌に眠る舞台 /小川 洋子 舞台の上では生と死、相反するものが共存することができる。工具箱の上で踊る妖精、劇場の住人、花柄のスカートの下では履き慣らし少女が痛みに耐え、装飾用の劇場ではコンパニオンがハーモニカを吹き鳴らす。資産家の愛人だった伯母さんは、いつか迎えに来て... 2024.10.15 小川洋子
方丈貴恵 〈ネタバレあり〉少女には向かない完全犯罪 /方丈貴恵 “完全犯罪請負人”黒羽烏由宇はホワイトデーの夜、何者かによってビルの屋上から突き落とされ、瀕死の重傷を負った結果、7日だけの幽霊となる。誰にも見えないはずが、霊感の強い少女・音葉に見つかってしまい、彼女から両親を殺害した犯人への復讐を依頼さ... 2024.10.14 方丈貴恵
奥田亜希子 求めよ、さらば /奥田 亜希子 普段自分では手に取らないであろう本を、「大人の恋愛小説大賞」の煽り文句に乗っかって読んでみた。感想を一言で表すなら「お幸せに~(呆)」。妊活という重いテーマが織り込まれている。子どもを授かれなくて、日々心身をすり減らしている人がたくさんいる... 2024.10.14 奥田亜希子
寺地はるな タイムマシンに乗れないぼくたち /寺地はるな 優しい、沁み沁みな短編7篇。『コードネームは保留』自分は殺し屋、という設定を生きることで他人と違う部分が多い人生を乗り切ろうとする南優香。『タイムマシンに乗れないぼくたち』博物館が逃げ場の草児。フーファ。『口笛』「仕事がある」兄から、姪の幼... 2024.10.13 寺地はるな
小西マサテル 名探偵のままでいて /小西 マサテル ほんわか癒された!良い!最近、イヤミスや考えさせられる系エンタメとかばっかり読んでしまって(←自業自得)それはそれで愉しいけれど疲れていたので、久々にほわっとした心持ちになれて大満足。ミステリ苦手な人にも読んでほしい。認知症を患っても安楽椅... 2024.10.13 小西マサテル
吉田篤弘 十字路の探偵 /吉田篤弘 〈塔ノ下〉の街に住む名探偵・除夜。「あなたが本当に優れた探偵であるなら、誰かが命を落とす前に事件の謎を解くべきではないですか?」(p.16)と問われた彼は、探偵という自分の存在意義に対する矛盾を突かれ、「もう誰も死なせない」と決意するが──... 2024.10.12 吉田篤弘
麻耶雄嵩 さよなら神様 /麻耶 雄嵩 前作『神様ゲーム』に引き続き独特のイヤミスを堪能できた。ラストをどう捉えるかは読者それぞれに委ねられているのだろうけど、私は恐ろしすぎてヴッてなった。小学五年生ってこんなに冷静に論理的思考を繰り広げられるものだったっけと思いつつ時折混ざる年... 2024.10.12 麻耶雄嵩
秋吉理香子 聖母/秋吉理香子 平和な街で起こった幼稚園児殺害事件。辛い不妊治療の末にやっと子どもを授かった過去のある保奈美は、自分の娘に魔の手が伸びるのでは、と気が気ではない。おぞましく猟奇的な犯人像、はたして真犯人は誰なのか。ミステリではあるがサスペンス感が強い。小さ... 2024.10.11 秋吉理香子
小島美里 あなたはどこで死にたいですか? /小島 美里 Twitterでなんとなく興味を持ってなんとなく読み始めた自分が甘かった…。介護と医療ってそんなにパキッと線を引けるものなのだろうか?分けなきゃいけないのは分かるんやけど。ヨボヨボ年老いて自分のことが自分でできなくなったときに医療の網目にも... 2024.10.11 小島美里