小野不由美

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営繕かるかや怪異譚 その参 /小野 不由美

ホラー(特に日本の湿度の高い温度の低いホラー)は苦手なので極力避けているのだけど、小野不由美さんだけは読んでしまいます。今回も、怖かったー怖かったよー(涙)。けれど、怖さと同時に、人や人ならざるもの、無念の中で亡くなってしまった人の哀しみを...
小野不由美

<ネタバレあり>白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 /小野 不由美

人がバッタバッタと死ぬ!個人的には朽桟が一番悲しかった。そして狼燦の言動が私には理解不能。え、一番の黒幕だと思うんやが…。単なる好奇心で済まされないことやらかしてるんやが…。許されるのん?(怒) この世界は、「天」の壮大な実験場のように感じる。天上人や泰麒の冷徹さ(これは泰麒の気質や経歴も大きいけれど)は、そこから来るものなのかも。「こういう条件の土地で、こういう王様ならいけるかも」「リーダーの素質がある王様でもダメならいっそ残酷な圧政でどうよ」みたいな。実験に使われる側はたまったものじゃないですけどね…
小野不由美

<ネタバレあり>白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 /小野 不由美

やっと事態が動き出した!阿選が何を思って行動してきたのか、やっと明かされていく。意外と俗っぽい?ような動機で、でも本人にとってはものすごく辛かったんだなあ…と。(それで幾多の犠牲者を出しているので擁護できないけれども、心情としては分かる)しかし、希望を見つけたかと思うと落胆、の繰り返し、作者の手のひらで踊らされてるなー。ところでこの巻、怪我の描写がすごくえげつなく痛々しいので読んでるだけでこっちまで痛くなります。あと、嬰児の顔の妖鳥ってホラーすぎん?!って思ってたら裏表紙にご丁寧に描いてあって、ギエエエ。
小野不由美

<ネタバレあり>白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 /小野 不由美

初っ端から泰麒はケガさせられちゃうし、事態は膠着、阿選は何考えてるのかぜーんぜん分からないし、へんてこな様子の王宮…モヤモヤ~モヤモヤ~しているうちに、なかなかツラい展開に…。 私はもう次の巻読み進めてるのですが、発売当初、二巻が出てから三巻が出るまで1ヶ月くらいあったように記憶してるので、発売してすぐ読んだ人はけっこうザワザワした心のまま三巻を待機していたのではないかと(苦笑)お疲れさまです。
小野不由美

<ネタバレあり>白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 /小野 不由美

読まないと!決めていたのに!!(シリーズ全部読んできたけど最早記憶の彼方だし、読み返してたら壮絶に時間がかかる。)図書館で目があってしまったが最後…。序盤から息を飲む展開。100ページ読んだだけで最早泣ける。それにしても、この小説の登場人物(特に李斎)は、何故人のためにここまで行動できるのだろう。心の中で思いやることはできても、実際に見知らぬ他人(しかも良く思われてない)に、大きなリスクをおかして何かしてあげられる人間は尊い。事態が進展してるようなしてないようなもやっとした感じ満載で次巻へススム。