ホラー(特に日本の湿度の高い温度の低いホラー)は苦手なので極力避けているのだけど、小野不由美さんだけは読んでしまいます。
今回も、怖かったー怖かったよー(涙)。
けれど、怖さと同時に、人や人ならざるもの、無念の中で亡くなってしまった人の哀しみを感じ、そこに向けられる慈しみに満ちた目線が存在することに安堵を感じ、ほうっと息を吐いて、どこか穏やかな気持ちで読み終わりました。
家というのは不思議なもので、ただの「箱」ではないんだよなあ…。
どうか皆の「家」という居場所が居心地の良い、心安らぐものでありますように。