地球から38万km、超極限状態でのサバイバル・ミステリ!との謳い文句に誘われて。
宇宙船に乗り込んだ6人の表向きのミッションは、民間人も宇宙に行ける時代に向けた資金調達。
しかし、突如NASAから「アームストロング船長の足跡を捏造せよ」との指令が下る。
果たして6人の決断は。全員無事に地球に帰ることはできるのか。
というのがおおまかな粗筋なのだけど、うーん、もう少し練り込んで欲しかった。
サバイバルの緊迫感はあるもののハリウッド映画には負けるし、ミステリとしても弱い。
人間の内面だったり関係性にもっと踏み込んで書かれていたら人間ドラマとしてたのしめたかも?
宇宙飛行士とは斯く在るべし、的な話がしょっちゅう出てくるんだけど、(精神論が軍隊みたいだな…。)って感じてしまった時点でもうダメで、そこに重ねて“家族”を持ち出されると、うわー、受け付けない!ごめんなさい!そういうの好きな人には刺さると思う。