骨を彩る /彩瀬 まる

彩瀬まる

若くして妻を亡くした津村、夫とその不倫相手に開き直られた光恵、両親の離婚後父親を待ち続ける玲子、童貞を気にしていないふりをする浩太郎、幼くして母を亡くした小春。
彩瀬さんらしい群像劇。

離婚してから千代紙細工ばかりやってしまう光恵の正気と狂気の間みたいなじっとりした感じが(うあ~…)ってなった。
宗教二世の葵の強いけど芯がブレざるを得ない感じとか、小春のどうしても「お母さん」に飢えてしまうけどどうやっても埋められないし周りに当たっちゃう感じとか、何もないように見えたとしても何もない人間なんていないよな…と嘆息。

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