カラスは言った /渡辺 優

渡辺優

ある朝目が覚めたらカラスが喋った。
から始まるファンタジー?SF?かと思いきやの…。

当事者でない人間があれこれ言うことの危うさ、それでも分かろうとすることの是非、自分の正義の軸がどこにあるのか、その根拠はどこからきているのか。

色んなことを突きつけられて痛かったけど、読んで良かった。

私はそれでも人間の善性を信じたい。

だってそうしないと生きるのイヤになっちゃうじゃないか。

人間としての体幹は弱くても、すぐ人を好きになっちゃう主人公、嫌いじゃない。

読後感も良くて、おススメの一冊です。

初めましての単語:不可知論者

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