伊与原新 オオルリ流星群 /伊与原 新 初読み作家さん。あの夏の青春をもう一度、と集まる高校時代の仲間たち。こういう体験をしたことがないからか?なぜかリアリティを感じられなかった…。共感できる人が本当に羨ましい(泣)。キャラクターもぼんやりした感じで、だけどお話自体はとっても良い... 2024.08.15 伊与原新
一穂ミチ <ネタバレあり>スモールワールズ /一穂 ミチ スモールワールズとはなんぞやと思って手に取ったけれど、「確かにこれはスモールワールズだ」と、妙に納得をしてしまった。私たちがネオンテトラの水槽を覗き込むように、神さまが人間の世界を見下ろしたらこんな感じなのかもしれない。ちっぽけで愚かで無力... 2024.08.15 一穂ミチ
瀬尾まいこ <ネタバレあり>そして、バトンは渡された /瀬尾まいこ ラストハッピーエンドなのは分かっていたけど、終始モヤモヤしたまま読了。大事なのは血の繋がりじゃないよね!なんて、現実の世界では到底言えない。リレーされる側にもなってみろ!(私が優子なら確実にグレる)「全然不幸ではないのだ。」という言葉は、不... 2024.08.15 瀬尾まいこ
斜線堂有紀 <ネタバレあり>死体埋め部の回想と再興 /斜線堂 有紀 二巻だと知らなかったのでヨクワカラナイところが多々出てきて(タイトルで分かれよ)、でも面白かった!死体埋め部をはじめ、色々な設定が現実的じゃなさすぎなのに妙にリアル。恋に至る病と言い、織賀みたいなサイコパスを描くのが本当に上手だなーこの作家... 2024.08.15 斜線堂有紀
カズオ・イシグロ クララとお日さま /カズオ・イシグロ 読み始めたところでデトロイトビカムヒューマンを思い出した。決定的に違うのは、AIが感情を持っているのが「普通」とされる世界観であるところだろうか。ではAIと人間の差とは?人間の身勝手さに対して、クララが人間に対して負の感情を持つことは決して... 2024.08.15 カズオ・イシグロ
織守きょうや 少女は鳥籠で眠らない /織守 きょうや まだ青臭い弁護士木村と、キレッキレ先輩弁護士高塚のコンビがいい味出してるリーガル・ミステリー短編集。黒野葉月に全く共感できず(もうちょっと自分を大事にしろ、と不要なお説教したくなるのは私だけか)読むのを止めようかと思ったが、石田克志の子ども... 2024.08.15 織守きょうや
彩瀬まる 新しい星 /彩瀬 まる 短いレビューではまとめられない作品。一語、一文、一頁に、何度も泣きそうになりながらなんとか最後まで読んだ。読まなければならないと思った。生まれたばかりの子どもを亡くした女性、癌と闘う母親、パワハラで引きこもりになってしまった男性、一見「人生... 2024.08.15 彩瀬まる
相沢沙呼 invert 城塚翡翠倒叙集 /相沢 沙呼 「推理小説は頭を使って論理を構築するのを楽しむものであって、勘で犯人を当てて悦に入るびっくり小説じゃねーぞコノヤロー」という翡翠(作者?)の主張に対して賛否両論あるようですが…なんちゅうナンセンスな問題提起!小説の楽しみ方なんて人それぞれで... 2024.08.14 相沢沙呼
織守きょうや 朝焼けにファンファーレ /織守 きょうや 普段見ることのない法曹の世界を覗き見ることができた気がして興味深かった。どんな世界でも新人の熱量と初々しさの輝きは眩しく見える。と同時に、ベテランの経験値や円熟味も捨てたものじゃないな、と思った。各話面白かったけども、キャラクターもエピソー... 2024.08.14 織守きょうや
知念実希人 <ネタバレあり>天久鷹央の推理カルテ /知念 実希人 医療ミステリ入門としては面白かった。連作短編集だけど、1話目と最終話はつながっていて、それが終盤で長編小説的クライマックス感を演出している。最後は鷹央、がんばれ…!と応援したくなる。あえて苦言を呈するなら…悪い意味でのラノベ感の強さと、(お... 2024.08.14 知念実希人