織守きょうや 少女は鳥籠で眠らない /織守 きょうや まだ青臭い弁護士木村と、キレッキレ先輩弁護士高塚のコンビがいい味出してるリーガル・ミステリー短編集。黒野葉月に全く共感できず(もうちょっと自分を大事にしろ、と不要なお説教したくなるのは私だけか)読むのを止めようかと思ったが、石田克志の子ども... 2024.08.15 織守きょうや
彩瀬まる 新しい星 /彩瀬 まる 短いレビューではまとめられない作品。一語、一文、一頁に、何度も泣きそうになりながらなんとか最後まで読んだ。読まなければならないと思った。生まれたばかりの子どもを亡くした女性、癌と闘う母親、パワハラで引きこもりになってしまった男性、一見「人生... 2024.08.15 彩瀬まる
相沢沙呼 invert 城塚翡翠倒叙集 /相沢 沙呼 「推理小説は頭を使って論理を構築するのを楽しむものであって、勘で犯人を当てて悦に入るびっくり小説じゃねーぞコノヤロー」という翡翠(作者?)の主張に対して賛否両論あるようですが…なんちゅうナンセンスな問題提起!小説の楽しみ方なんて人それぞれで... 2024.08.14 相沢沙呼
織守きょうや 朝焼けにファンファーレ /織守 きょうや 普段見ることのない法曹の世界を覗き見ることができた気がして興味深かった。どんな世界でも新人の熱量と初々しさの輝きは眩しく見える。と同時に、ベテランの経験値や円熟味も捨てたものじゃないな、と思った。各話面白かったけども、キャラクターもエピソー... 2024.08.14 織守きょうや
知念実希人 <ネタバレあり>天久鷹央の推理カルテ /知念 実希人 医療ミステリ入門としては面白かった。連作短編集だけど、1話目と最終話はつながっていて、それが終盤で長編小説的クライマックス感を演出している。最後は鷹央、がんばれ…!と応援したくなる。あえて苦言を呈するなら…悪い意味でのラノベ感の強さと、(お... 2024.08.14 知念実希人
似鳥鶏 <ネタバレあり>推理大戦 /似鳥 鶏 してやられたり!まんまと騙されました。ここまで鮮やかにどんでん返されると、もはや爽快。個性強すぎる登場人物たちと一緒に、犯人は誰だろう、と考えながら読み進める手が止まりませんでした。ボグダンの手帳を間違えて受け取った時に(んん?普通の日本人... 2024.08.14 似鳥鶏
真下みこと あさひは失敗しない /真下 みこと 周りから浮かないように、怒られないように生きてきた自分自身に近いものを感じて、主人公に共感してしまったけれども、何か実体のないフワフワした存在のようにも感じるアンビバレントなこの感情は一体なんだろう。母親の母親も毒親(という括りに入れるには... 2024.08.14 真下みこと
青山美智子 ただいま神様当番 /青山 美智子 斜めから物を見がちな私でもうっかりほっこりしてしまったー。小学生でもOLでも、老若男女関係なく、みんなみんな、がんばって生きてるんだ!人間って愛おしい!と思えた。(パワハラする人間はどんな理由があろうとも許せないけど。)少しの勇気が出ない時... 2024.08.14 青山美智子
佐藤究 テスカトリポカ /佐藤 究 血のにおいがする本。麻薬密売組織の支配する故郷から命がけで逃げ出したルシア、その子どもコシモ。家族を皆殺しにされた組織のトップ、バルミロ。赤くどす黒くどこまでも追ってくる暴力と貧困の連鎖。古代アステカの神話とテスカトリポカの正体。臓器売買と... 2024.08.14 佐藤究
末永幸歩 「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考 /末永 幸歩 学校の美術の授業は、何を目的にしているのだろう?「自由に描きなさい」と言われるまま、「自由に」描いても、評価されるのは偶々技術を持っていて、分かりやすく芸術的と思われる作品を作れる子だけ…。これではこの本の言うところの「花職人」が増えても不... 2024.08.13 末永幸歩