「もしかしたら自分というものは全部誰かからのプレゼントで出来ている…のかもしれない」(p.101)っていう、作者さんの人柄がにじみ出ているようなエッセイ漫画。
いや、作品の出来と作者の人となりはイコールではない、と普段は思っているのだけれど、うん、炊飯器も冷蔵庫もベッドも本棚も貰い物で、現地で食べ損ねた名物を空港まで届けに走ってきてもらえるような人物は性格が良いと信じたい。
ペイフォワード、と一言で言うとそういうことなのだろうけど、現実にはねえ…難しいよね。
「よかれと思って」の言動はされた相手からすると必ずしも有り難いものではない。
「こんなに要らないのに」と疎ましく思っていた贈り物がいざ無くなると寂しかったり哀しかったり。
断捨離は良いこと、とされている昨今の風潮に一石を投じる一冊。
ラストのコントネタ、星新一をベースにしているのかな。
できれば爆弾ではなく思いやりを贈りあいたいもの。