前書きから「この短編集はメタ・フィクションですよー(^_^)」という読者に対する優しさ…に見せかけた挑戦状が叩きつけられる。
『叙述トリック短編集』を彷彿させるこの作家さんのこの手口、嫌いじゃないです。
毎行毎頁、そう来たか!と驚かされたり、ニヤニヤが止まらなかったり(「文化が違う」は電車の中で読むのやめておいた方がいい)、かと思えば最終話「曰本最後の小説」では、日本の来し方行く末について本気で考えさせられたり。
こんな自由な本を、自由に読んで、自由に感想を口に出来るということを、守っていかねば。