<ネタバレあり>すみれ屋敷の罪人 /降田 天

降田天

戦争が絡むお話は苦手なのに最後まで読んでしまった…。うう。

昭和初期のスミレに包まれたお屋敷。
温厚な主と美しい三姉妹、沢山の使用人たち。(←こういう設定、大好物です。)
その穏やかな日常に爆弾を落としていく戦争というばけもの。

少しずつ、でも明らかに嘘が混じる各々の「証言」。
使用人たちは視力を失った主人を騙そうと結託したのか。
それとも別の真相が…?と、行ったり来たりする推理。

正義が常に人を救うとは限らない、という真実。

ラスト、すっと現れた「顔を隠した女性」が生きていた(幻じゃなかったと信じたい)ことに救われた。

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