タイムマシンに乗れないぼくたち /寺地はるな

寺地はるな

優しい、沁み沁みな短編7篇。

『コードネームは保留』
自分は殺し屋、という設定を生きることで他人と違う部分が多い人生を乗り切ろうとする南優香。

『タイムマシンに乗れないぼくたち』
博物館が逃げ場の草児。フーファ。

『口笛』
「仕事がある」兄から、姪の幼稚園お迎えを任された初音。
(彼女にも「仕事がある」のだが。)
しあわせとやらは一種類ではない。

『夢の女』
死んだ夫は小説を書いていた。
そこから抜け出したような完璧に美しい女サエリと過ごす明日実。

『深く息を吸って、』
家でも学校でも縮こまっている「きみ」はある日、映画を観て憧れの人ができ、「世界」はここだけじゃないことに気が付く。
いつかそこへ、と願うようにもなる。

『灯台』
常に人から頼られるけれどいつも第三者扱いの芽久美が出会えた第三者。

『対岸の叔父』
奇妙なオブジェばかり創っている叔父・マレオの話。
ヌートリア。
え、漫画の読み方がよくわからない人っているの?っていうのが衝撃的過ぎて他のエピソードが吹っ飛んだ。

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