柚木麻子 オール・ノット /柚木 麻子 表紙の愛らしさに騙されるなかれ。クズ実家を頼れない苦学生・真央がバイト先で出会ったのは何でも売れちゃう試食販売の四葉。彼女を軸に色々な人の苦しみが描かれる。うーん、奨学金返済による困窮、レズビアンであるが故に法の庇護を受けられないこと、性的... 2025.02.08 柚木麻子
方丈貴恵 アミュレット・ホテル /方丈貴恵 犯罪者ご用達ホテルで起こる事件をホテル探偵・桐生が鮮やかな推理で解決するのが楽しい本作。対価さえ支払えば「何でも」調達してくれるようなホテル側が既に犯罪に足突っ込んでるので、まあルールなんてあってないようなものになるのは当然かもしれない。最... 2025.02.07 方丈貴恵
アンソロジー スプーンはスープの夢をみる /アンソロジー 長ーいミステリ読んだ後に、軽く読めるものはないかなぁと手に取った。装幀も洒落ている(大好きなクラフト・エヴィング商會!)が、見た目の愛らしさに騙されてボーッと読み進めていたら突然ぶっ飛んだアッパーカット食らわされるので要注意!なアンソロジー... 2025.02.06 アンソロジー
リチャード オスマン 木曜殺人クラブ /リチャード オスマン 読了にものすごく時間がかかった…。(3日くらい?たいていの小説は2日もあれば余裕なのに。)警察よりも捜査の先をゆく謎の老夫人エリザベスはとりあえず敵にまわしたくない。高級老人ホームの安楽探偵団…かと思いきや割とアグレッシヴに足とコネと謎の裏... 2025.02.05 リチャード オスマン
柞刈湯葉 まず牛を球とします。/柞刈湯葉 タイトルで既に優勝してる本。ビターからスイートまで、色んな味が詰め込まれたおもちゃ箱みたいな短編集。SF初心者の私でも楽しめた。どの話も全く違う人が書いたんじゃないかと思うほど毛色が違って、作者さんの多才っぷりと器用さが爆発。後書きではその... 2025.02.04 柞刈湯葉
山白朝子 私の頭が正常であったなら /山白 朝子 ホラー苦手(この方と小野不由美さんだけはそれでも読む)なのにじーーんとしてしまった、8つの短編集。SFっぽいやつもあります。子どもに関するお話が多いかな?個人的に、この本はホラーという括りには入れられない。じゃあ何よ、と言われると困るのだが... 2025.02.03 山白朝子
青本雪平 バールの正しい使い方 /青本雪平 父親の都合で転校ばかりの小学生・要目礼恩(かなめれおん)がカメレオンの如く転校先に馴染むべく「擬態」する。どの学校でも「バールのようなもの」を使う者にまつわる怪談や都市伝説が生徒の間でささやかれており、それが実際の事件の関係者かのような噂ま... 2025.02.02 青本雪平
一木けい 1ミリの後悔もない、はずがない /一木 けい 親の事情に振り回される由井。背が低い由井と背の高い桐山。大きな掌の高山に惹かれるミカ。加奈子は桐山を好きだった。由井の夫の雄一と娘の可子。それぞれの人生が波のように押し寄せてくるようだった。大人に裏切られ続けられ、誰に対しても閉じていた由井... 2025.02.01 一木けい