神さまのビオトープ /凪良 ゆう

凪良ゆう

死んだ夫の幽霊と暮らす。
AIが親友(母親が真っ先に我が子を助けようとするのは当たり前なのに、ロボットがそれをすると「暴走」と定義されてしまうことへの人間の傲慢さについて考えさせられた)。
小さな子どもしか愛せない。

多分、口に出した途端にどれも専門医を勧められるだろう。
でも愛の形は誰にも矯正されるものではない。
誰にも強制されず自由であっていいんだよ、ということがとても繊細に描かれていて、ガラス細工のような物語。
鹿野くん、ずっとうる波さんのそばにいてあげてね、いつか実体を持てるといいね、と祈るように本を閉じた。

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