初めましての韓国文学。
生まれつき頭の中のアーモンド(扁桃体)が上手く機能しないために失感情症である少年の視点から描かれる世界。
感情を感じるのが苦手なはずの彼の一人称は感受性豊かで洞察力に満ちていて、終始(私の感情のほうが偽物なのではないだろうか…)ということを考えさせられ、落ち着かなかった。
感情を学習するってどういうことなのか?
今もグルグルしている。
初めての友だち、初めての恋…。
「普通の」成長譚は彼にとって「違う」意味を持っている。
厄介者扱いされるゴニはある意味ものすごく「普通」なのだ、というのが皮肉。