犯罪者ご用達ホテルで起こる事件をホテル探偵・桐生が鮮やかな推理で解決するのが楽しい本作。
対価さえ支払えば「何でも」調達してくれるようなホテル側が既に犯罪に足突っ込んでるので、まあルールなんてあってないようなものになるのは当然かもしれない。
最終話、金属探知機の性能なんて知らんがな!無理がある!とツッコミを入れたくなったが、お話として面白かったし、サクサク読ませる筆致は唸るしかない。
桐生の育ての親・道家がどういう思いで桐生を殺し屋に育てあげたのか。
そこに愛情もあった、と信じたい。
でないと桐生がかわいそ過ぎる!
