永井みみ

永井みみ

ミシンと金魚 /永井 みみ

一年と少し前に死んだ、可愛がってくれた祖母を思い出して、少し泣いた。祖母は最後まで痴呆にもならず、腰は曲がっていたけれど、自分の身の回りのことは自分でして、明るくて、大好きだった。祖母の「お迎え」はどんなだったろう。きちんと誰か迎えにきてく...