井上真偽

井上真偽

聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた /井上 真偽

ちょっとちょっと、フーリンがかわいすぎん??!!リーシーもシェンも、極悪人なのに人間くさいとこがたまらん。中盤で、フーリンが殺人を企てた、ということが明らかにされてから、どうなるどうなる、と、ハラハラドキドキしながら読みました。今回ウエオロ...
井上真偽

その可能性はすでに考えた /井上 真偽

久しぶりにキレと説得力とテンポの良いミステリーを読んだ。 普通に徹夜で一気読みしてしまった。 仮説に次ぐ仮説、及びその反証、で話が進むのが面白い。 でもこの本の白眉は「人間に奇蹟が可能なことを、証明したいのだ。」という端から見ると変人奇人でしかない探偵(作者)からの訴えかけだろう。 そして、自分が助からないと分かっていてなお少女を守り、自分が居なくなった後のことまで考えて行動した少年は間違いなく聖者だと思う。(←これも仮説だけれど、真実だったと信じたい。) 血みどろのお話ではあるけれども、最後は心温まる、良書。
井上真偽

ベーシックインカム/井上 真偽

この本はすごい! 「こんな未来はあり得ない」と誰も言えないであろう絶妙な近未来設定、「言われてみれば確かに」と唸らざるを得ない伏線、そしてどんでん返しに次ぐどんでん返し。 そして短編集かと思いきや、からの最終話。 ミステリーとしての完成度もさることながら、登場人物の心のひだも細やかに描かれ、物語としても素晴らしい。 さらに、これから来るであろう科学技術の発展の結果、社会はどう変わるのか?私たちは人間としてどうあるべきか?についても考えさせられる、良著でした。 ミステリー初心者にもオススメです。