<ネタバレあり>推し、燃ゆ /宇佐見りん
がんばっても人と同じようにできない辛さはすごくよくわかる。
なんでできないの?(できるはずでしょ?何さぼってんの?)と、言われても、どうしようもなくて答えに窮するのも。
でも、姉の気持ちもよくわかる。
(なんで私は努力してできるようになるまで許されないのに、妹は許されるの?「お姉ちゃん」の役割を勝手に押しつけないでよ!)
主人公は、最後、散らばった綿棒(骨)を拾い集めて、その後、できないなりに自分を再構築していこう、と決意をしていたけれど、同じことを繰り返すのは目に見えていて、苦しくなった。