朝起きたら、そんなに仲良くもないクラスメイトと入れ替わっていた。
よくある男女入れ替わりラノベか?と思いきや、読み応えのある良質なエンタメ小説だった。
(ここまで書いて思い出したけど、私、男女入れ替わりラノベって読んだことないわそういえば。バカにしてすみません。)
いつ元通りになるか分からない状況で、精神的に疲弊するけれども、相手に対して恥ずかしくないように振る舞わないと…と奮闘する、まさにタイトル通り「君の顔では泣けない」。
自分の身体ではない身体で生きることで、「自分」とは何なのか、どう生きたいのか、何を選択するのか、ということに向き合わざるを得なくなる二人。
そんな二人が戸惑いながらも精神的に成長していく様が緻密に描かれた、秀作でした。