この本は是非、前情報無しで読んでもらいたい。
恋愛小説?ミステリー?と思いながら読み進め、最後はホラー。
女目線だとこれは立派なホラー。
演劇に燃える好青年の像が密やかにほころびていく様の描き方が見事だった。
それにしても、主人公だけでなく、この小説の登場人物、皆少し狂ってないか?も少し自分も他人も大事にしようや…などと偽善的なお説教は無用であろう、この言いようのない昏さ。
(以下蛇足)
それにしても、何故、未帆子は返信をする気になったのか謎。
私なら絶対無視する!
幼女殺人犯の元彼からのSNSのDMなんて怖すぎやろ!