平和な街で起こった幼稚園児殺害事件。
辛い不妊治療の末にやっと子どもを授かった過去のある保奈美は、自分の娘に魔の手が伸びるのでは、と気が気ではない。
おぞましく猟奇的な犯人像、はたして真犯人は誰なのか。
ミステリではあるがサスペンス感が強い。
小さな子が酷い目に合うので、子どものいる人にはおすすめしませんです…。
あと不妊治療中の人にもおすすめしませんです…。(描写がリアル過ぎてしんどい。)
唯一の救い(?)は刑事の谷崎・坂口コンビの小気味よいやり取りだろうか。
鳩尾にヴッてくる感じの小説、久しぶりに読んだ。
目新しい何かはないけれど緻密な描写に引きずり込まれた。
最後のどんでん返しも力業感はあるけど、きちんと伏線はあるので納得。
重い気持ちになりたいときにどうぞ。