青春ミステリ小説。
「青春は気まずさでできた密室だ」と帯にあるとおり、ミステリよりも、あの身悶えするようなアオハルさを堪能するのがこの本の楽しみ方なのじゃないかと。
友だちとは言えないクラスメイトとの何もかも気まずい距離感とか、
不器用でいて繊細な気の使い方とか、
昔からよく知っていたはずの友だちのことを実は全然知らなかったりだとか、
自分でもよくわからないツボで恋に落ちちゃったりだとか、
あ゛ー、気恥ずかしさ満載。
悶え死ぬ。
でもこういうの嫌いじゃないです。
ただ、ミステリを期待して読むと物足りないかもしれないです。