砂嵐に星屑 /一穂 ミチ

一穂ミチ

テレビ局で働く人たちのお仕事ドラマ、なんて一言で括るには勿体なさすぎる名作。

他人の芝生はいつでも青く見える。
分かっていても、青々として見える。
周囲から尊敬されてそこそこ人生うまくいってるように見えても、本人は鬱屈とした思いを抱えていたり。
過去のことでいつまでも後ろ指を刺されたり。
不器用すぎていつも損をしたり。
いつも嵐ばかり、凪いだ日なんてほとんど無いに等しい。

どの話もブッ刺さりまくって涙が出て、でも泣くと不思議とすっきり。
夜中のテレビの砂嵐、その中にいくつもいくつも、星屑が紛れ込んでいるような気がした。

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