我が友、スミス /石田 夏穂

石田夏穂

別の生き物になりたい。

そう思ってジム通いを始めたOLがある日スカウトを受け、ボディ・ビル大会への出場を目指す──という、粗筋だけ書いてしまうとなんとも陳腐な芥川賞候補作。

同僚の「女性は大変ですね」という科白と、ボディ・ビルの世界が「クラシック」であることが繰り返し強調される。

全人物名をイニシャル+αで表記することによって、主人公の一人称視点で語られる物語であっても一般化をはかることで過度に主人公に入り込むことなく物語ろうとしているように感じた。
(私の勝手な解釈なので全然違う意図があったらすみません。)

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