すごい大作に出会ってしまった。
家族に置いていかれ、村の皆から「湿地の少女」と蔑まれ差別されながらも自分で生きていく道を切り開いていくカイア。
彼女に文字を教えたテイト、お金を稼ぐ方法を教えたジャンピン…実は助けてくれた人たちはたくさん居たのだけれど、それでも彼女は最後の最後まで孤独だった。
テイトにすら大きな秘密を1つ明かさないまま、独りで逝った。
(カイア、やりよったなー、とニヤリとしてしまった。)
ザリガニの鳴くところは決して生き物たちの楽園というだけではなく、残酷で凄惨な生死が繰り返される場所でもあるのだ。