アンソロジー 休むヒント。/群像編集部 編 著名人33人の休み方。短いエッセイのアンソロジー。 正直皆さまお忙しい方々ばかりなので参考になるかと言われると…? でも当たり前なんだけど、「休む」ってどういうことを指すのか、人によって全然違うのが面白い。 断トツおもろかったのは石田夏穂さ... 2024.09.30 アンソロジー
ヨシタケシンスケ その本は /ヨシタケシンスケ,又吉直樹 ある日2人の男が王様に命じられて、本を探す旅に出る。帰ってきた2人は夜毎「その本は…」と語る。ヨシタケさんに釣られて読んだが又吉さんの文章も良かったので今度読んでみたい。(なんていうか、はっきりと書かずに読み手の想像力を活用する文章を多用す... 2024.09.30 ヨシタケシンスケ
潮谷験 伯爵と三つの棺 /潮谷 験 フランス革命の余波を受ける中欧で元・吟遊詩人が殺害された。貴族の令嬢が産んだ私生児である三つ子の実の父親と目される彼は三つ子の内の誰かに殺されたのか?科学的な捜査が今よりずっと難しいこの時代に、理屈だけで犯人を特定することは果たして可能なの... 2024.09.29 潮谷験
円居挽 円居挽のミステリ塾 /円居挽 ツイキャスが本になる時代なのね…。それは置いておいて、人気ミステリ作家の頭の中を少し見られたような気になれる、非常に興味深い本でした。皆、割と普通に就職したくない!みたいな理由で焦って書いたりしてて(まあそれでデビューして食べていけるのは一... 2024.09.29 円居挽
吉本ばなな 下町サイキック /吉本 ばなな 今の日本からはなくなりつつある、下町というゆるくてでも心強い繋がりを舞台に、人には感じられないものを感じ、人には見えない物が見えるキヨカの物語が綴られる。下町の清濁併せ呑む空気感は良かったんだけど…サイキックというよりスピリチュアル寄りに感... 2024.09.28 吉本ばなな
麻耶雄嵩 <ネタバレあり>神様ゲーム /麻耶 雄嵩 モヤモヤしたい人におすすめします。※以下ネタバレ及び独り言です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「両親の本当の子じゃない」ということは、どち... 2024.09.28 麻耶雄嵩
真門浩平 ぼくらは回収しない /真門 浩平 日常の謎と殺人事件が起こる謎を織り交ぜた短編5編。「街頭インタビュー」では、人間観察眼にはちょっと自信のある桐人の推理が冴え渡る…だけでは終わらない。自分の想像力の外側を考えるって難しいなあ。短いながら、中々刺さるお話でした。「速水士郎を追... 2024.09.27 真門浩平
芦沢央 貘の耳たぶ /芦沢 央 産んだばかりの我が子を他の子と取り替えてしまう繭子。そのことを言い出せないままズルズルと月日は経過してしまい…。結末がどうなるのか、息を詰めて読んでしまった。とにかく前半の繭子の暗すぎる心理描写、母親の異常さ、旦那の微妙に無神経なところ、全... 2024.09.27 芦沢央
五条紀夫 イデアの再臨 /五条紀夫 ほんタメ文学賞候補作。朝起きたら「 」が消えていた。でも主人公以外の人間は気が付いていない。次々と消える言葉たち。金髪の同級生と共に、言葉を消した犯人を突き止める。メタ学園ミステリーと裏の粗筋にあるが、メタ!!って感じで、ガチガチのミステリ... 2024.09.26 五条紀夫
相沢沙呼 medium 霊媒探偵城塚翡翠 /相沢 沙呼 「すべてが、伏線。」…と絶賛されてドラマ化されるだけのことはあるバケモノみたいな推理小説だった。控え目に言って最高。霊とかそういうの要らんから!って途中で投げ出さずに最後まで読んでみてー。これ以上書くとネタバレになりそうなので何も書けないの... 2024.09.26 相沢沙呼