著者初のSF短編集。
なんとなく「楽園とは探偵の不在なり」を思い出させる。
本当の愛の定義、骨にまで刻まれた信仰、映画の魂、人の生死の意味、人種差別、そして再び愛とは何か。
6編のテーマはそれぞれ違うけれど、行き着くところは、人って死んだらどこに行くの?人を好きになるってなあに?という、とても無邪気な子どものような無垢の問い掛けが核になっている。
面白くなくはなかったけれど、こんなもんじゃないだろ、斜線堂有紀!(敬称略)と言いたくなった。
もっと脳みそ掻き乱すようなスゴいやつ、期待して次作を待つ。