大正の京都。
元刑事の鯉城と伯爵家の息子でありながら病弱で、家から出られない露木。
第三話までは安楽椅子探偵・露木の面目躍如といったところだが、第四話でがらりと趣向が変わる。
城塚翡翠を思い出してしまった。
「あなたは探偵の推理を推理することができますか?」ならぬ「あなたは探偵の推理を却下することができますか?」。
まだ科学的捜査がそこまで重んじられていなかった時代だからこそできたのかもしれないが、大事な人を守る為なら嘘の推理も押し通しちゃう露木の情念がこわい。
鯉城もはからずして同じ穴の狢っていうのがまた切ないよー

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