寄木細工のように美しい短編集に見える長編。
「ん?これはどういうことだ?」って思う点があってもそれが違う話で明らかにされたり、終わったと思った話が違う話でドンデン返されたり、良い人が悪い人だったり悪い人が良い人だったり、まあ頭の中の整理と感情のジェットコースターについていくのが忙しかったです。
最初から順番に読んだけど、時系列で読んだらまた違う印象を受けるなあ確かに。
720通りの解釈は凡人の私には不可能だけど、この素晴らしい知恵の輪を作り出した道尾さんにスタンディングオベーション。
言うまでもなく彼は天才だ。