(上巻)
父の死により莫大な遺産を相続することになった女子高生、一華vs彼女を事故死に見せかけて殺害しようとたくらむヤバい親戚一同。
一華の唯一の味方、使用人の橋田が、「古い知人」である探偵を雇う。(橋田、何者よ。)
筋書きは重いのに、コメディ?ラノベ?のような感覚でサクサク読めます。
何よりこの探偵は、「事件が起こる前にそれを防いでくれる」強者。
最後に出てきた一族の末娘がラスボス感醸し出してて、下巻への期待を煽ります。
それにしてもこの状況でも普通に生活し、一族に立ち向かえる一華が強い。
私なら無理だな…。
下巻へ続く!
(下巻)
主人公は健気だし、家政婦は無愛想だし、敵キャラも濃ゆくて良き。
脇役だけど、心配してかまってくれる友だち2人が実は一番好きだー。
この2人のおかげで一気にコミカルになって、謎の安心感が出ているように思う。
トリックが雑過ぎて(それも意味があるのだが)尻すぼみに終わってしまったのが残念でした。
所々出てくる謎の太字、必要なのか?と思いながら読み進めていたが、最後まで傍点との使い分けがよく分からなかった。