降田天

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事件は終わった /降田 天

まだ頭がグルグルしている。人間には想像力という強い武器がある。でも、使い方を間違えると、自分や他人を傷つけてしまう。想像力は両刃の剣だ。そのことを忘れないように、と自分に釘を刺した。地下鉄で起きた刺殺事件のその後を描いた連作短編集。犯人から...
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女王はかえらない /降田 天

ミステリー要素よりも、クラス内カースト制度のドロドロとイジメの描写が超絶リアルで、エネルギー吸い取られました…。子どもって、時に大人より怖い(x_x)。現実でも心理戦に関しては子どもの方が複雑かもしれない。ミステリー小説というより学園モノエ...
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さんず /降田 天

「ドラマチックに人が死ぬストーリーって売れるじゃないですか」っていうヨルシカの歌をなんとなく思い出した。自殺幇助業者「さんず」の社長は人が自ら死にゆく様を見物するのが趣味という、社会的には許容されない倒錯した嗜好の持ち主として描かれる。では...
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<ネタバレあり>すみれ屋敷の罪人 /降田 天

戦争が絡むお話は苦手なのに最後まで読んでしまった…。うう。昭和初期のスミレに包まれたお屋敷。温厚な主と美しい三姉妹、沢山の使用人たち。(←こういう設定、大好物です。)その穏やかな日常に爆弾を落としていく戦争というばけもの。少しずつ、でも明ら...