伯爵と三つの棺 /潮谷 験

潮谷験

フランス革命の余波を受ける中欧で元・吟遊詩人が殺害された。
貴族の令嬢が産んだ私生児である三つ子の実の父親と目される彼は三つ子の内の誰かに殺されたのか?

科学的な捜査が今よりずっと難しいこの時代に、理屈だけで犯人を特定することは果たして可能なのか。
当時の貴族服の写真(らしきもの)とか特殊な銃の絵とか出てきて雰囲気満点、じっくり物語の世界に浸れた。
そこサラッと人が大量に死んじゃうのね?と思ってしまう部分が一箇所あったけど、ミステリとしては端折らないと冗長になってしまうから正解なんだろうな。
終わり方も、良きかな。

にほんブログ村 本ブログへ
タイトルとURLをコピーしました