井上真偽

探偵が早すぎる /井上 真偽

(上巻)父の死により莫大な遺産を相続することになった女子高生、一華vs彼女を事故死に見せかけて殺害しようとたくらむヤバい親戚一同。一華の唯一の味方、使用人の橋田が、「古い知人」である探偵を雇う。(橋田、何者よ。)筋書きは重いのに、コメディ?...
矢部太郎

プレゼントでできている /矢部太郎

「もしかしたら自分というものは全部誰かからのプレゼントで出来ている…のかもしれない」(p.101)っていう、作者さんの人柄がにじみ出ているようなエッセイ漫画。いや、作品の出来と作者の人となりはイコールではない、と普段は思っているのだけれど、...
渡辺優

カラスは言った /渡辺 優

ある朝目が覚めたらカラスが喋った。から始まるファンタジー?SF?かと思いきやの…。当事者でない人間があれこれ言うことの危うさ、それでも分かろうとすることの是非、自分の正義の軸がどこにあるのか、その根拠はどこからきているのか。色んなことを突き...
千早茜

〈ネタバレあり〉雷と走る /千早茜

小学校に上がって間もなく父親の仕事の都合でアフリカに引っ越すことになったまどかは、ガードドッグの虎に出合う。人間には絶対服従、なのに時折剥き出しになる野生。時に脅えながら、けれどまどかは虎への愛を信じて疑わない。そして、決して日本で首輪を嵌...
SCRAP

SCRAPいじわるナゾトキBOOK /SCRAP

道尾秀介コラボのDETECTIVE Xが楽しかったので手を出してみた。かわいいキャラが煽ってくれます。図書館の児童書分類本なんやけど…ムズすぎ。ヒントものってるけどそれでも解けないやつとか普通に多かった…。あと、問題の次のページに答えが載っ...
日野瑛太郎

〈ネタバレあり〉フェイク・マッスル /日野瑛太郎

第70回江戸川乱歩賞。たった3ヶ月のトレーニングでボディビルの大会で入賞したアイドル大峰颯太にドーピング疑惑が持ち上がり、炎上。そんな逆風もどこ吹く風、彼はパーソナルジムを立ち上げる。週刊鶏鳴の新米記者・松村健太郎はそこに潜入し、すげー方法...
アンソロジー

彼女。百合小説アンソロジー

百合…?あんまり興味ないけどなあ、作家陣が私の好み過ぎるなあ、一応読んでおくか…と、軽い気持ちで読み始めたらぶっとんだ。秀作揃い過ぎる!!百合の概念がへし折られた。もとい、正しい方向へ直された。百合を避けている人にこそ読んで欲しい一冊。(以...
降田天

少女マクベス /降田天

全寮制演劇女子学校の定期公演で悲劇は起きる。劇作家としての将来を約束されたも同然と目される天才・設楽了が舞台から転落死。それは事故のはずだったが、翌春、了の死の真相を探る藤代貴水が入学してくる。了は本当に事故死だったのか?自殺?それとも──...
朝井リョウ

そして誰もゆとらなくなった /朝井 リョウ

電車の中では読めないエッセイ。主にトイレの話。私も朝井さんほどひどくないけどIBSなので爆笑しながらめっちゃ共感してしまった…。人生で一番大事なのは、清潔なトイレ。それな!朝井さんのスゴいとこは、かなり重めなIBSにも関わらず、外出や旅行や...
アンソロジー

ザ・ベストミステリーズ2024 /アンソロジー

2023年のベスト、と宣うのであればそれなりのやつが読めるはず…!と期待に胸膨らませて手に取った。んが、初手『ベルを鳴らして(坂崎かおる)』で困惑。うん?ミステリ?ファンタジーではなく?とりあえず読み切ったけど全部理解できた気がしませんです...