芦沢央 バック・ステージ /芦沢 央 こういう本大好き!1つ1つの短編はそれごとに成り立っていて、でも最終的に全てが伏線。最後は芦沢央にしては珍しく(笑)すっきりカタルシス!行きつ戻りつ、ワクワクしながら読みました。同じ出来事でも人によって全然見え方も考え方も違う、という当たり... 2024.08.17 芦沢央
一穂ミチ <ネタバレあり>パラソルでパラシュート /一穂 ミチ スモールワールズが良作だったので読む前から期待しすぎたかも…。あと一年で契約を切られてしまう受付嬢、お笑い芸人を目指すコンビetc.「これから先」のための「安定したパラシュート」がない人々がそれを嘆くでもなくただただ生きていく、その強さ(或... 2024.08.17 一穂ミチ
織守きょうや 花束は毒 /織守 きょうや イヤミス&どんでん返し好きは絶対読むべし。誰が「被害者」なのか?はっきりしないまま、絶妙に読者の心をゆらゆらと不穏なリズムで揺らし続け、読後のモヤッと感も最高。木瀬くんの真っ直ぐさが眩しいけど、検察官志望ならもう少し人を疑うことを覚えておく... 2024.08.16 織守きょうや
伊与原新 オオルリ流星群 /伊与原 新 初読み作家さん。あの夏の青春をもう一度、と集まる高校時代の仲間たち。こういう体験をしたことがないからか?なぜかリアリティを感じられなかった…。共感できる人が本当に羨ましい(泣)。キャラクターもぼんやりした感じで、だけどお話自体はとっても良い... 2024.08.15 伊与原新
一穂ミチ <ネタバレあり>スモールワールズ /一穂 ミチ スモールワールズとはなんぞやと思って手に取ったけれど、「確かにこれはスモールワールズだ」と、妙に納得をしてしまった。私たちがネオンテトラの水槽を覗き込むように、神さまが人間の世界を見下ろしたらこんな感じなのかもしれない。ちっぽけで愚かで無力... 2024.08.15 一穂ミチ
瀬尾まいこ <ネタバレあり>そして、バトンは渡された /瀬尾まいこ ラストハッピーエンドなのは分かっていたけど、終始モヤモヤしたまま読了。大事なのは血の繋がりじゃないよね!なんて、現実の世界では到底言えない。リレーされる側にもなってみろ!(私が優子なら確実にグレる)「全然不幸ではないのだ。」という言葉は、不... 2024.08.15 瀬尾まいこ
斜線堂有紀 <ネタバレあり>死体埋め部の回想と再興 /斜線堂 有紀 二巻だと知らなかったのでヨクワカラナイところが多々出てきて(タイトルで分かれよ)、でも面白かった!死体埋め部をはじめ、色々な設定が現実的じゃなさすぎなのに妙にリアル。恋に至る病と言い、織賀みたいなサイコパスを描くのが本当に上手だなーこの作家... 2024.08.15 斜線堂有紀
カズオ・イシグロ クララとお日さま /カズオ・イシグロ 読み始めたところでデトロイトビカムヒューマンを思い出した。決定的に違うのは、AIが感情を持っているのが「普通」とされる世界観であるところだろうか。ではAIと人間の差とは?人間の身勝手さに対して、クララが人間に対して負の感情を持つことは決して... 2024.08.15 カズオ・イシグロ
織守きょうや 少女は鳥籠で眠らない /織守 きょうや まだ青臭い弁護士木村と、キレッキレ先輩弁護士高塚のコンビがいい味出してるリーガル・ミステリー短編集。黒野葉月に全く共感できず(もうちょっと自分を大事にしろ、と不要なお説教したくなるのは私だけか)読むのを止めようかと思ったが、石田克志の子ども... 2024.08.15 織守きょうや
彩瀬まる 新しい星 /彩瀬 まる 短いレビューではまとめられない作品。一語、一文、一頁に、何度も泣きそうになりながらなんとか最後まで読んだ。読まなければならないと思った。生まれたばかりの子どもを亡くした女性、癌と闘う母親、パワハラで引きこもりになってしまった男性、一見「人生... 2024.08.15 彩瀬まる