相沢沙呼

invert 城塚翡翠倒叙集 /相沢 沙呼

「推理小説は頭を使って論理を構築するのを楽しむものであって、勘で犯人を当てて悦に入るびっくり小説じゃねーぞコノヤロー」という翡翠(作者?)の主張に対して賛否両論あるようですが…なんちゅうナンセンスな問題提起!小説の楽しみ方なんて人それぞれで...
織守きょうや

朝焼けにファンファーレ /織守 きょうや

普段見ることのない法曹の世界を覗き見ることができた気がして興味深かった。どんな世界でも新人の熱量と初々しさの輝きは眩しく見える。と同時に、ベテランの経験値や円熟味も捨てたものじゃないな、と思った。各話面白かったけども、キャラクターもエピソー...
知念実希人

<ネタバレあり>天久鷹央の推理カルテ /知念 実希人

医療ミステリ入門としては面白かった。連作短編集だけど、1話目と最終話はつながっていて、それが終盤で長編小説的クライマックス感を演出している。最後は鷹央、がんばれ…!と応援したくなる。あえて苦言を呈するなら…悪い意味でのラノベ感の強さと、(お...
似鳥鶏

<ネタバレあり>推理大戦 /似鳥 鶏

してやられたり!まんまと騙されました。ここまで鮮やかにどんでん返されると、もはや爽快。個性強すぎる登場人物たちと一緒に、犯人は誰だろう、と考えながら読み進める手が止まりませんでした。ボグダンの手帳を間違えて受け取った時に(んん?普通の日本人...
真下みこと

あさひは失敗しない /真下 みこと

周りから浮かないように、怒られないように生きてきた自分自身に近いものを感じて、主人公に共感してしまったけれども、何か実体のないフワフワした存在のようにも感じるアンビバレントなこの感情は一体なんだろう。母親の母親も毒親(という括りに入れるには...
青山美智子

ただいま神様当番 /青山 美智子

斜めから物を見がちな私でもうっかりほっこりしてしまったー。小学生でもOLでも、老若男女関係なく、みんなみんな、がんばって生きてるんだ!人間って愛おしい!と思えた。(パワハラする人間はどんな理由があろうとも許せないけど。)少しの勇気が出ない時...
佐藤究

テスカトリポカ /佐藤 究

血のにおいがする本。麻薬密売組織の支配する故郷から命がけで逃げ出したルシア、その子どもコシモ。家族を皆殺しにされた組織のトップ、バルミロ。赤くどす黒くどこまでも追ってくる暴力と貧困の連鎖。古代アステカの神話とテスカトリポカの正体。臓器売買と...
末永 幸歩

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考 /末永 幸歩

学校の美術の授業は、何を目的にしているのだろう?「自由に描きなさい」と言われるまま、「自由に」描いても、評価されるのは偶々技術を持っていて、分かりやすく芸術的と思われる作品を作れる子だけ…。これではこの本の言うところの「花職人」が増えても不...
井上真偽

聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた /井上 真偽

ちょっとちょっと、フーリンがかわいすぎん??!!リーシーもシェンも、極悪人なのに人間くさいとこがたまらん。中盤で、フーリンが殺人を企てた、ということが明らかにされてから、どうなるどうなる、と、ハラハラドキドキしながら読みました。今回ウエオロ...
谷山浩子

Amazonで変なもの売ってる /谷山浩子

Kindle unlimitedで「Amazonで変なもの売ってる」なー、と偶然見つけてジャケ読み。不思議な世界で特定の1人にしかつながらない携帯電話を知人の数だけ大量に体にぶら下げて歩く人々、日本版「モモ」か?と思いきやそんな単純なもので...