山奥の洋館、招かれざる客、クローズドサークル、ダイイングメッセージ…と、ミステリの王道要素てんこ盛りなのに、解決するはずの名探偵がいない!
でも探偵気取りの二ノ宮はいる!ウザい!
途中、「ここまでで犯人が…」と読者への挑戦状的な視点Xが挟み込まれる趣向もあったけど撃沈…。
後出しですごく重要な手掛かり(鍵の話)を出すのはアリなのか?
「死」ってなんだろう、自分らしく生きるって何だろう、と考えさせられる部分もあったり…、と、シリアスな展開にも関わらず、コミカルな会話とテンポの良さが素晴らしく面白かった。
オススメ。