小さな水槽の中で、きれいな熱帯魚は快適に泳いでいる。
でも、水が合わなかったり他の魚から除け者にされたり、狭い世界で生きていけない個体は必ずいる。
だけど、苛められていた晴子は強い守護者であった祖母がいなくても孵化できた。
恋人に何の前触れも、遺書さえも残さず自殺された沙世も、前を向けた。
放浪癖のあるスイミーはその後どうなったのか。
最終話はDV夫が胸糞すぎたけど、晴子を温かく迎え入れた桜子にジーンとした。
絶望と同じくらい希望もある、と町田さんはいつも教えてくれる。
これからも追い続けたい作家さんの1人です。