2024-10

町田そのこ

わたしの知る花/町田そのこ

女子高生・安珠はある日、町で絵を描く老人・平と知りあう。が、彼は程なくして亡くなってしまう。彼はどんな人物だったのか?興味を抱いた安珠は彼のことを訊ねて回る。犯罪者、ヒモくずれ、頼りない、優しい…他人から見た平の印象はコロコロ変わる。彼の本...
小野不由美

営繕かるかや怪異譚 その参 /小野 不由美

ホラー(特に日本の湿度の高い温度の低いホラー)は苦手なので極力避けているのだけど、小野不由美さんだけは読んでしまいます。今回も、怖かったー怖かったよー(涙)。けれど、怖さと同時に、人や人ならざるもの、無念の中で亡くなってしまった人の哀しみを...
山本ゆり

syunkonカフェごはん8 読むとやる気が出る簡単絶品レシピ /山本ゆり

これを読んで作るかと言われると作らへんのやけど(それは言い過ぎた、2つ作った。)読み物として面白いのがいい。って毎回思わせるのがすごいわ。これで8巻まで出せるのは根性ある。この方のブログはまじで面白いので(レシピ回より雑談回の方が面白いまで...
新川帆立

剣持麗子のワンナイト推理 /新川 帆立

玉子ちゃんも良かったけど、やっぱり主役は剣持麗子が良き!コナ○くん並みに周りで人が死ぬの、怖くないんかな…絶対警察にマークされそうやけど…。今回も作者のエンタメ精神大爆発で一気に読めました。話の作り方も上手いんやけど、キャラの作り込みがスゴ...
穂波了

月面にアームストロングの足跡は存在しない /穂波了

地球から38万km、超極限状態でのサバイバル・ミステリ!との謳い文句に誘われて。宇宙船に乗り込んだ6人の表向きのミッションは、民間人も宇宙に行ける時代に向けた資金調達。しかし、突如NASAから「アームストロング船長の足跡を捏造せよ」との指令...
一穂ミチ

光のとこにいてね /一穂 ミチ

最強で最恐の恋愛小説。(分類なんかどうでもいいけど世間的にはどういう種類の小説に分類されるのだろう?)マイベターハーフという言葉を思い出した。魂の片割れ。一見裕福で問題のない家庭(でも母親がサイコパス過ぎてもはやホラー)の結珠と、度が過ぎる...
白井智之

ぼくは化け物きみは怪物 /白井智之

多彩な短編5編。感想を書くと全部ネタバレになりそうなのでざっくり粗筋だけ。やっぱり白井さんは長編がいいなー、とは思うものの、粒揃いの短編集でした。『最初の事件』まだ小学生の“名探偵”リョータは学校で起きた事件を解決しようと奮闘する。一方、北...
道尾秀介

DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人 /道尾秀介

控えめに言ってめっっっちゃ面白かった。公式で発表されてる粗筋以上のものを語ると何もかもネタバレになる気がして怖いので何も語れないけど、ミステリ好きは是非!小説というよりゲームに近い感覚でした。最後は鳥肌たちました。第二弾に期待。DETECT...
斜線堂有紀

星が人を愛すことなかれ /斜線堂有紀

斜線堂さんの恋愛小説は恋愛小説じゃないので取り扱い注意。(何言ってるか分からないと思うけど読んだら分かる。多分。)単品でも大丈夫だけど、「愛じゃないならこれは何」を読んでからの方がより深い地獄に行けます。『ミニカーを捨てよ、春を呪え』容姿コ...
小川洋子

掌に眠る舞台 /小川 洋子

舞台の上では生と死、相反するものが共存することができる。工具箱の上で踊る妖精、劇場の住人、花柄のスカートの下では履き慣らし少女が痛みに耐え、装飾用の劇場ではコンパニオンがハーモニカを吹き鳴らす。資産家の愛人だった伯母さんは、いつか迎えに来て...