2025-01

宇野碧

キッチン・セラピー /宇野 碧

今流行りの(?)「カウンセラーっぽくないカウンセラーが悩める現代人の心に寄り添って何故か解決しちゃう系短編集」か…と、一話目でうんざりして読むの止めようかと思ったけど、四話目で印象が少し変わった。この本を読むまでもなく人生は辛いものだし、現...
森博嗣

すべてがFになる /森 博嗣

Kindle unlimitedで無料だったので何年ぶりかの再読。やっぱり凄い小説だ。小説なんて無駄があってなんぼだと思っているのだが、この小説は無駄がない。にもかかわらず面白いという、不思議。天才女子大生&天才助教授vs天才工学博士の熱い...
道尾秀介

シャドウ /道尾 秀介

面白かったけど、重いしんどい気持ち悪いの波状攻撃でメンタルやられた…。ラスト無理やりハッピーエンドっぽく終わらせた感ある、と私は感じた。まだ「向日葵の~」の方が腑に落ちる。凶悪事件が起こるとよく弁護側が俎上に載せる、容疑者の精神状態と責任能...
斜線堂有紀

あなたには、殺せません /石持 浅海

犯罪者予備軍たちの駆け込み寺と呼ばれるNPO法人には今日もまた物騒な相談が持ち込まれる。一見普通の相談員が、その殺人計画は未遂におわる或いは逮捕される危険性が高い、ととても論理的に諭してくれる。まあそれで諦めるようならそもそも相談しに来ない...
奥田英朗

コメンテーター /奥田 英朗

お久しぶりです、すごいご長寿な伊良部先生。(生きてたら何歳なんだ?)相変わらずぶっ飛んでて面白かった。やっぱりこうでなきゃ!リアルでこんな医者に出くわしたら無言で回れ右して帰るけど、端から観てる分には面白いことこの上なし。ガッチガチに凝り固...
森バジル

ノウイットオール /森 バジル

面白かった。でも、前情報(松本清張賞とか選考委員への挑戦状だ!とか。)が勝手に私のハードルを上げてしまったせいか、前のめりで一気読みするほどではなかった。各章それぞれが別のジャンル(ミステリ、SF…)の小説としてちゃんと一粒ずつ輝いているの...
エドワード・ケアリー

おちび /エドワード・ケアリー

Xで見てなんとなく借りたら、見た目も中身も鈍器だった。戦争ものは普段避けているのでちょっと読むのしんどいところもあったけど、軽やかな文章につられて読み切ってしまった。フランス革命の時代を強かに生きた「おちび」のお話。蝋人形というと怖い物のよ...
佐藤青南

犬を盗む /佐藤 青南

ある資産家の高齢女性が惨殺され、金銭目的の線で捜査が進められる。しかし、飼っていたはずの犬が見つからず──犯人を追う中で変化していく人間模様。果たして悪人は本当に悪人で、善人は善人なのか?白黒つけてしまうことの危うさ。時折挟まれる犬目線の独...
相沢沙呼

invert II 覗き窓の死角 /相沢 沙呼

今回もまんまとしてやられたり!「あなたは探偵の推理を推理することができますか?」という読者への挑戦状的倒叙ミステリなのは前作と同じ(でも私には無理だー(x_x)解決編突入前に分かる人は本当にすごいと思う。)なのだが、段々と「城塚翡翠とはどう...
標野凪

今宵も喫茶ドードーのキッチンで。 /標野 凪

喫茶ドードーはおひとり様専用の隠れ家的カフェ。店主の「そろり」がその時節に合ったメニューを用意して、心が疲れた人の来店を待っている。主にコロナ禍の、普通の人々が悩み、前を向く、そんな短編集。ていねいな生活、ジェンダー格差、国民総幸福量…流行...