完全版 アリス物語 /ルイス・キャロル

ルイス・キャロル

まず、扉絵と挿絵が忘れた乙女心をくすぐる!

なんと1916年(マーガレット・タラント)のもの。

芥川龍之介・菊池寛共訳と銘打たれているものの、更に澤西祐典が手を加え追訳しているので厳密には3人の、そして下訳を担った名も無き『・(ナカグロ)』氏も加えれば4人(5人、6人、…?)の共訳と言える。

いわゆる文豪の本をほとんど読まない私でも、芥川や菊池ってやっぱりすごかったんだなあ…と嘆息。

当時の日本ではまだ馴染みのない舶来物を、子どもにも受け入れやすい物へ言い換えてあるところに、未来を担う若者への愛情がにじむ。

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