寺地はるな

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白ゆき紅ばら /寺地 はるな

行き場のない母子を保護する「のばらのいえ」に住む、2人の少女。2人には、他の子とは違って「いつかそこを出て行く」という選択肢がない。他の子どもの面倒をみたり家事をさせられる祐希。お前には何もできない、と言い切られスポイルされ無気力になってい...
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川のほとりに立つ者は /寺地 はるな

すれ違ったままの恋人がある日事故に遭い、意識不明に。彼の家で発見した3冊のノートには子どものような拙い字が並んでおり…序盤はミステリめいているが、物語の主軸は発達障害(特にLD)。なんだかなー、障害の有無に関わらず、相手を慮る精神があれば、...
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いつか月夜 /寺地はるな

父が亡くなった後、實成は得体の知れない不安「モヤヤン」にとり憑かれるようになる。特に夜にやってくるそいつを追い払うために、とにかく歩く、歩く…。夜のお散歩が習慣化した頃、会社の同僚・塩田さんが女性を連れて歩いているところに遭遇。しかしその女...
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タイムマシンに乗れないぼくたち /寺地はるな

優しい、沁み沁みな短編7篇。『コードネームは保留』自分は殺し屋、という設定を生きることで他人と違う部分が多い人生を乗り切ろうとする南優香。『タイムマシンに乗れないぼくたち』博物館が逃げ場の草児。フーファ。『口笛』「仕事がある」兄から、姪の幼...
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大人は泣かないと思っていた /寺地 はるな

偏見だと怒られそうだが、九州男児が嫌いだ。学生時代の友人はデートDVを受けてその男と別れた。主婦になってからできた友人はモラハラを受けている(しかし子どもがいるので別れられない)。そして彼女たちは、その九州出身の彼らの話をする時、決まって諦...