川のほとりで羽化するぼくら /彩瀬 まる

彩瀬まる

性別、というものについてここまで深く考えさせられる小説に今まで出会ったことがない。

流れゆく川(断絶)とそこに架かる橋(つなぐもの)を行き来する人々を描いた全く独立した4つの短編。
どの話も、時代や場所は違えども、そこに書かれているのは、男らしさ女らしさという偏見、性別による格差、家父長制…を必死で乗り越えようとする人と、既得権を守るためなら醜いまでにそれを妨げようとする人とのたたかいだ。

フェニミズム、というと自分には関係ない、と思う男性にも読んで貰いたい一冊。(でも子どもを作るとお金になるシステムは怖いなあ

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