救国ゲーム /結城 真一郎

結城真一郎

衰退していく一方の地方都市は見捨てて、大都市に税金を注入すべきだ。
という主張の「愛国者」が起こす「予告殺人」。

閉鎖的な田舎の問題点や、そこで繋がれてきたお金でははかれない人や文化、しかし地方交付税に頼らなければならない現実が、とても切実に問題提起されている。

一方で、肝腎の(?)殺人方法や動機が説得力に欠けた印象。
百本譲って、わざわざ首を切り落として空輸する必要ってあったのか?
話題性のためだけに?
彼らほど頭が良くて地位もお金もあったのなら、もっと建設的な方法が他にあっただろう、と残念な気持ちになった。

にほんブログ村 本ブログへ
タイトルとURLをコピーしました