彩瀬まる

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骨を彩る /彩瀬 まる

若くして妻を亡くした津村、夫とその不倫相手に開き直られた光恵、両親の離婚後父親を待ち続ける玲子、童貞を気にしていないふりをする浩太郎、幼くして母を亡くした小春。彩瀬さんらしい群像劇。離婚してから千代紙細工ばかりやってしまう光恵の正気と狂気の...
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川のほとりで羽化するぼくら /彩瀬 まる

性別、というものについてここまで深く考えさせられる小説に今まで出会ったことがない。流れゆく川(断絶)とそこに架かる橋(つなぐもの)を行き来する人々を描いた全く独立した4つの短編。どの話も、時代や場所は違えども、そこに書かれているのは、男らし...
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新しい星 /彩瀬 まる

短いレビューではまとめられない作品。一語、一文、一頁に、何度も泣きそうになりながらなんとか最後まで読んだ。読まなければならないと思った。生まれたばかりの子どもを亡くした女性、癌と闘う母親、パワハラで引きこもりになってしまった男性、一見「人生...