そして誰もいなくなるのか /小松立人

小松立人

ミステリ作家志望の小松立人は、大学時代、知人同士の4人でこっそりタンス預金を盗む。

誰にも気が付かれないまま10年が過ぎ、埋めておいた金を掘り起こそう、と集まるが、道中、崖崩れに巻き込まれて全員絶命。
…の、はずが、死神から一週間の猶予を与えられ、事故の7日前に戻る。

死神によると、仲間を殺害するとその分の寿命を奪える。

そんな状況下、仲間たちは次々殺害されていき…。

っていうお話を作れた時点で面白いの確定。

メタなのも良い(これは好みの問題、メタ嫌いな人には勧めない。)し、事件が起こるテンポも良い。

でも文章がなんかこなれないというか説明してます感強いのが気になる。
(日本語がおかしいとかではないので私の好みの問題かもしれん。)

あと割と突っ込みどころが多い。

限界集落から一人で帰るのに電車はないでしょ。
とか、1m以上の深さの穴を掘ったってサラッと言ってるけど割と重労働やでそれ。
男4人がかりでもドロドロのヘロヘロになるで。とか。

でも全体として楽しめたので満足。

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